時間に追われる現代人。本当はのんびり深呼吸をするように過ごしたいはずなのに。
そんなあなたに私から提案です。青春18きっぷで帰省してみませんか?
シーズンになると書店にガイドブックが並ぶほど超有名なJRのお得な切符「青春18きっぷ」。
名前を聞いたことはあるけど実際に購入して旅行に行った経験がある人は意外と少ないのではないでしょうか?
それはすごくもったいない。もったいないです。大切なことなので2回言いました。
いつもの駅から普通電車に乗る。時間を贅沢に使って知らなかった街の景色を楽しむ。
今年の年末年始は「青春18きっぷ」で帰省してみませんか?
- 青春18きっぷを使って「日常」を贅沢に味わおう
- 帰省ラッシュで混んでる「速い手段」
- 青春18きっぷの魅力
- 青春18きっぷ旅が快適になる時刻表アプリをご紹介
- 青春18きっぷ【2017冬の利用期間】
- まとめ
青春18きっぷを使って「日常」を贅沢に味わおう
青春18きっぷを買っていつもの最寄駅から普通電車に乗る。
通勤や通学で乗る電車と同じはずなのに。なぜかワクワクする。
目的地は普通電車では到底行けないと思っていた離れた街。
普通電車を主に利用するのは地元の人。知らない街の普通電車って思いがけない発見がたくさんあるのです。五感をフル活用できる、貴重な体験ができます。
- 知らない街の景色を目で追いかける「視覚」
- 初めて聴く地方の方言や訛りにドキッとする「聴覚」
- 気温の差や天気の変化など身体を通して感じる「触覚」
- 降りた駅でその土地のグルメを楽しむ「味覚」
- 陽が当たる車内の少し焦げたような懐かしい匂い「嗅覚」
これはほんの一例。あなたの五感をフル回転させればもっとたくさんの発見があるはずです。
青春18きっぷを使って旅に出る。帰省する。ここで得られる経験は「非日常」ではなく「日常的」な体験なのです。なぜなら、普通電車に乗っている人の多くは地元に住む日常に生きる人であるから。
自分の非日常を他人の日常の中で過ごす。こんな贅沢な時間の使い方ができるのが青春18きっぷの魅力の一つではないでしょうか。
帰省ラッシュで混んでる「速い手段」
年末年始やお盆。高速道路の大渋滞のニュースが毎年のように放送されます。新幹線は乗車率200%を超え、空港内では大行列。
私もお盆の季節に地方へ向かう新幹線に乗車した際に、デッキ部分にまるで総武線の通勤電車のような満員状態に詰め込まれた状態に遭遇した経験があります。
せっかく高い運賃を支払って乗っているはずの新幹線なのに、なぜうんざりとした気分にならなければいけないのか。
確かに時間は節約できるかもしれません。少しくらいお金をかけてでも移動時間をできる限り少なくすることで現地で過ごす時間を増やしたい。現代人が当たり前のように考えていることですよね。
ちょっと待ってください。ならば敢えて平等に与えられている「時間」を贅沢に使うっていう考え方もいいんじゃないでしょうか?
時間だけ節約できる「速い交通手段」ではなくて、時間を贅沢に使って新しい経験ができる「普通電車という手段」もアリですよ。青春18きっぷを使えば安いし。
青春18きっぷの魅力
メリット「1日2,370円という安さ」
まず何よりの魅力が「安い」ということ。5日分で11,850円という安さ。1日あたり2,370円。乗り放題でこの価格はどう考えても安いですよね。
青春18きっぷを使って1日でどれだけ移動できるのかというと、東京駅から西は広島駅、北は青森駅にも移動できます。始発に乗って夜まで移動し続けることはたしかにキツイかもしれませんが……。思い出には絶対に残りますよね。だって普段こんな経験できないですよ。
私が大学生の時に東京から岩手県盛岡駅まで青春18きっぷを利用して移動したことがあります。早朝に出発して到着するのは夜遅くでしたが、時間が経った今でも鮮明に記憶に残っています。晴れた日の車窓から見えた福島の長閑な風景。仙台駅で思わず買って飲んだずんだシェイクの甘さ。
こういう小さな記憶がたくさん残るってすごく贅沢な時間の使い方だと思いませんか?
メリット「途中下車OKという自由さ」
途中下車は何度でもOK。駅の周りを歩いてみたり美味しいものを探してみるっていうのも楽しいですよね。時間やルールに縛られずに自由に行動できる点も魅力の一つです。
メリット「読書が捗る」
私的に一番推したいオススメポイントがこれ。青春18きっぷ旅ってものすごく読書が捗るんですよね。
日常では読書する集中力が持たない私は電車に乗っているとなぜかページをめくる手が止まらなります。調べてみると「移動+読書」って昔から愛されてきたものなんですよね。日本の文豪の作品を読んでいると汽車の車内で小説に浸るシーンが数多くあります。
旅先で読んだ本は忘れにくいというメリットもあります。旅で感じた新鮮な感覚とセットで本の内容が記憶されるからでしょうか。特別な思い出がつまった本はきっとあなたにとって大切な一冊になり得るはずです。
本屋さんで紙の本を購入して持っていくのもいいですが、意外と重く場所をを取るので電子書籍を使うのもオススメ。
Amazon Prime Readingを利用すれば、月額325円のプライム会員なら10冊まで読み放題になります。お持ちのiPhoneやAndroidでもKindleアプリで利用可能。30日間の無料体験を実施しているので試しに利用してみるのもいいですね!
デメリット
メリットがあればデメリットも当然あります。
まずは何といっても「移動に時間がかかる」ということ。例として東京から大阪へ移動する場合を考えてみます。
- 東京から新大阪まで東海道新幹線で〈2時間22分〉
- 羽田空港から関西空港まで日本航空で〈1時間20分〉
- 東京駅から大阪駅まで夜行バスで〈約8時間半〉
- 東京駅から大阪駅まで普通電車で〈約9時間〉
一番速い飛行機での移動と比べると青春18きっぷでは約7倍の時間が必要になります。
夜行バスは寝ている時間を有効活用できるという利点がありますが、青春18きっぷでは基本的に日中の移動になります。時間を無駄にしたくないという方にはおススメできません。
「乗り換えが多く大変」な点もデメリットの一つ。
- 東京駅から大阪駅までに〈6回〉の乗り換えが必要(列車によって変動あり)
青春18きっぷを利用する際には、荷物をできる限り小さくまとめるのが快適に旅を楽しむコツです。
乗り換えするということは、途中下車して美味しいグルメを味わったり初めて降りる街を楽しむことができるということ。たとえば浜松駅で降りてウナギを楽しむのもいいですよね。新幹線や夜行バスで移動すれば経験できないことができる、というメリットも一方ではあるのです。
その他に細かいデメリットとしては、「混んでいて座れない区間がある」「すぐにお手洗いに行けない場合がある」「長時間座っていると身体が痛くなる」などがあるかもしれません。
青春18きっぷ旅が快適になる時刻表アプリをご紹介
鉄道で旅をするときに気をつけたいのが「乗り換え」の問題。
地方に行くと次の電車との間隔が1時間や2時間もあるということが珍しくありません。待ち時間を楽しむ余裕もあればいいのですが、どうせなら目的地に計画的に向かいたいですよね。
ここでご紹介したいのが、ジョルダンが提供している乗り換え案内アプリ『乗換案内』。3000万ダウンロードを記録した人気アプリです。
このアプリでは全国の乗り換え案内や、バスを含めた各交通機関の時刻表が利用できます。運行情報がリアルタイムで更新されているので旅先で鉄道の運転見合わせがあった際に迂回する方法を探すこともできます。
またPlusモードという有料会員限定の機能に「青春18きっぷ検索」という便利なものがあります。青春18きっぷを利用する方にはぜひチェックしてほしい機能です。
- 青春18きっぷ検索:お得な「青春18きっぷ」を活用したスムーズな乗り継ぎをご案内します。
青春18きっぷを利用していると時々遭遇することなのですが、遅延が発生するとそのあとの乗り継ぎができなくなって予定が狂ってしまうことがあります。この機能があれば運行情報と合わせて青春18きっぷに便利な乗り継ぎができますね。
途中駅のATMやトイレなどの情報も教えてくれる機能も搭載。Plusモードは月額360円。はじめの1ヶ月間は無料なのでとりあえず旅行の期間中に試してみるのもいいかもしれませんよ。
青春18きっぷ【2017冬の利用期間】
青春18きっぷには利用できる期間が定められています。主に長期休暇中が利用期間となっています。
2017〜2018年の発売期間と利用期間は以下の通り。
発売期間
冬:平成29年12月1日〜平成29年12月31日
年明けに利用したいと考えている方は年内に購入しておく必要があるため要注意です。
利用期間
冬:平成29年12月10日〜平成30年1月10日
利用期間に5回分のきっぷを使いきれない方は金券ショップやメルカリなどで売るのも一つの手です。注意したいのは5回分が1枚になっていて切り分けられるようにはなっていないので、自分が使い終わった後に他の人に譲る必要があります。
まとめ
一日あたり2,370円で日本全国のJR普通電車が乗り放題になる「青春18きっぷ」。
毎日時間に追われて息苦しさを感じている方、一度のんびりと移動して目的地に向かってみるというのもいいのかもしれませんよ。
知らない景色を見て、美味しいものを食べる。有り余るほどの時間の流れを普通電車の速さで感じる。読みたくて買ったけど時間がなくて読めていなかった本を広げてみる。普段感じていることをノートに書き留めてみる。
青春18きっぷを使えば、きっと本当の自分に出会えますよ。
コメント
こんにちは(^^)
贅沢な時間はホントに貴重ですね。
ブコメでも良かったんですが、テーマと関係ないことを感じたのでコメントで。
最後の写真は、駅のホームにいる人の足元の撮影ですね。僕もよく人の足元を撮っていて、でもなんでそこでシャッターを押しているのか、自分でもよくわからなかったんです。
ただ、今上の写真を見てハッとしました。
すなわち、僕は、「どこかへ向かっている人」を撮っていたんですね。思えばブログでも似たようなテーマで書いているし、読者登録する人も、「向かう先を感じさせてくれる人」ばかりでした。
「何かを感じたからシャッターを切るだけでは、写真は上手くならない」
そういった内容のインタビューを読んだことがあります。山本昌男さんが、ほぼ日のインタビュー記事で話してました。
自分がなぜ歩く人の足元を撮ろうとするのかがわかって、感謝の気持ちでいっぱいです(^^)
id:nukoblog
ぬこさん、いつもありがとうございます。
足元を撮影する写真。確かにぬこさんのおっしゃるように「どこかへ向かう途中の人々」を表現しているとも取れますよね。
僕は駅とか空港っていう場所が大好きでよく足を運ぶんですが、それは色々な人が一箇所から様々な場所に向かっていくっていうその流れが好きなんだと思います。
最近のぬこさんの写真に対するアンテナの高さに尊敬します。好きを極めるって心からいいですよね!
コメントありがとうございました。